君と歩く未知
 「やっと出会えたね…カズくん…」
アタシは目の前のカズくんにそう言った。
カズくんは優しく笑った。
「カズくん…アタシ…アタシね、まだカズくんのこと…」
アタシはそこまで言うとうつむいて、走って乱れた呼吸を落ち着かせた。
カズくんは微笑みながら、そんなアタシと同じように言った。
「弥生…オレ、まだ弥生のこと…」
アタシは顔を上げた。
アタシとカズくんは目を合わせて笑った。
そして、幸せを噛み締めながら一緒に言った。
「「愛してる」」
アタシはそう言ってすぐにカズくんの元へ走った。
真っ直ぐに、何も迷わず、アタシはカズくんの胸に飛び込んだ。
ふわっとした温かい羽根のようなカズくんの両手は、しっかりとアタシを包んでくれた。
何も変わっていない。
この温もりも、愛も、二人の絆も…
Still…I love you.
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