君と歩く未知
目の前に広がったのは…たくさんの絵だった。
「わぁ、すっごくキレイ…あっ…!」
アタシが部屋の中に入ってぐるっと見渡していると、大きなものが目の前にあった。
ふと姿を消してしまった、アタシの宝物。
どこかに行ってしまって捜しても捜しても見つからなかった宝物があった。
「…この絵…」
カズくんは頷いた。
アタシは絵に向かって歩いて、その絵にそっと触れた。
キラキラとキレイな海…
群青と鮮やかなマリンブルーで彩られた大きな画面…
…この絵は紛れもなく、カズくんとアタシの合作だ。
カズくんとアタシが付き合うのを決めた、あの美しい海を描いた絵だ。
「弥生…ごめん。この絵、学校辞めるときに弥生と会えなくなるって思ったらどうしても寂しくて…持って帰っちゃったんだ」
アタシは目から零れ落ちた涙を拭って笑った。
「ううん。良いの。またこうやってカズくんと一緒にこの絵を見ることができたんだもん…嬉しい」
アタシはそう言ってその大きな絵に頬を当てた。
「弥生、海の中にいるみたい…」
カズくんはそう言ってアタシの傍に来て肩を抱いた。
「わぁ、すっごくキレイ…あっ…!」
アタシが部屋の中に入ってぐるっと見渡していると、大きなものが目の前にあった。
ふと姿を消してしまった、アタシの宝物。
どこかに行ってしまって捜しても捜しても見つからなかった宝物があった。
「…この絵…」
カズくんは頷いた。
アタシは絵に向かって歩いて、その絵にそっと触れた。
キラキラとキレイな海…
群青と鮮やかなマリンブルーで彩られた大きな画面…
…この絵は紛れもなく、カズくんとアタシの合作だ。
カズくんとアタシが付き合うのを決めた、あの美しい海を描いた絵だ。
「弥生…ごめん。この絵、学校辞めるときに弥生と会えなくなるって思ったらどうしても寂しくて…持って帰っちゃったんだ」
アタシは目から零れ落ちた涙を拭って笑った。
「ううん。良いの。またこうやってカズくんと一緒にこの絵を見ることができたんだもん…嬉しい」
アタシはそう言ってその大きな絵に頬を当てた。
「弥生、海の中にいるみたい…」
カズくんはそう言ってアタシの傍に来て肩を抱いた。