君と歩く未知
しばらくすると呼吸は落ち着いた。
でも心の中はずっとそわそわ落ち着かなかった。
直紀くんがカズくんに電話してくれたはずなのに、カズくんはまだ来てくれない。
「ねぇ、美和ちゃん。アタシ、もうカズくんとダメになっちゃうのかな…」
アタシはぼんやり美和ちゃんに尋ねた。
でも、美和ちゃんはこの事態を知らされていない。
首をかしげる美和ちゃんに直紀くんは昨日のことを説明した。
それを聞いた美和ちゃんは少しだけしょんぼりとした表情を見せてから二カッと笑った。
「なあんだ!そんなことか!大丈夫だよ、アタシと直紀だって何回もケンカしてるもん!きっと仲直りできるよ!」
アタシはそんな風に励ましてくれる美和ちゃんが好きだなって思った。
アタシを本気で叱ってくれた直紀くんも好き。
それに、優しく相談に乗ってくれた竜平くんも…もちろん友達として好き。
そして、この世界中の誰より、カズくんのことが好き。
こんなに大好きなみんなの友情が、アタシの軽率な行動のせいで断たれてしまうかも知れないと思うだけで心が軋んだ。
「…直紀くん、美和ちゃん、ホントに迷惑かけちゃってごめんね…」
直紀くんと美和ちゃんは顔を見合わせて笑った。
「別に、迷惑だなんて思ってねぇよ!早く和哉と仲直りしろよな!」
「そーだよっ!和哉と弥生はせっかくお似合いのカップルなんだからさ!」
直紀くんと美和ちゃんはそろってアタシにそう言い聞かせた。
「ありがと…」
アタシが涙を拭っていると、遠くからバタバタと足音がした。
「お、ヒーローの登場だな」
「みたいだね!」
直紀くんと美和ちゃんがそうつぶやいた。
アタシは理解が出来ずきょとん…としていた。
そして、この美術室のドアが開かれた。
でも心の中はずっとそわそわ落ち着かなかった。
直紀くんがカズくんに電話してくれたはずなのに、カズくんはまだ来てくれない。
「ねぇ、美和ちゃん。アタシ、もうカズくんとダメになっちゃうのかな…」
アタシはぼんやり美和ちゃんに尋ねた。
でも、美和ちゃんはこの事態を知らされていない。
首をかしげる美和ちゃんに直紀くんは昨日のことを説明した。
それを聞いた美和ちゃんは少しだけしょんぼりとした表情を見せてから二カッと笑った。
「なあんだ!そんなことか!大丈夫だよ、アタシと直紀だって何回もケンカしてるもん!きっと仲直りできるよ!」
アタシはそんな風に励ましてくれる美和ちゃんが好きだなって思った。
アタシを本気で叱ってくれた直紀くんも好き。
それに、優しく相談に乗ってくれた竜平くんも…もちろん友達として好き。
そして、この世界中の誰より、カズくんのことが好き。
こんなに大好きなみんなの友情が、アタシの軽率な行動のせいで断たれてしまうかも知れないと思うだけで心が軋んだ。
「…直紀くん、美和ちゃん、ホントに迷惑かけちゃってごめんね…」
直紀くんと美和ちゃんは顔を見合わせて笑った。
「別に、迷惑だなんて思ってねぇよ!早く和哉と仲直りしろよな!」
「そーだよっ!和哉と弥生はせっかくお似合いのカップルなんだからさ!」
直紀くんと美和ちゃんはそろってアタシにそう言い聞かせた。
「ありがと…」
アタシが涙を拭っていると、遠くからバタバタと足音がした。
「お、ヒーローの登場だな」
「みたいだね!」
直紀くんと美和ちゃんがそうつぶやいた。
アタシは理解が出来ずきょとん…としていた。
そして、この美術室のドアが開かれた。