嘘つきなポーカー 1【完】
「別に、友達欲しいなんて言ってませんし。」
「お前が欲しそうにしてるのが伝わってくるよ。」
「大きなお世話です。しかも何で私に友達居ないの知ってるんですか。」
「うーん、それもエスパー?」
ケイはとぼけたようにそう言った。
そしてケイは「そういうことだからよろしくー。」と言って逃げるように電話を切った。
由佳が何かを言い返そうとした時にはもう既に電話は切れていた。
「なんだ、この人。」
ツーツーと音を立てる携帯の画面を見つめながら、由佳は道路の脇に立ち尽くしていた。
全くもって意味不明である。
由佳は家に帰り、シチューを作った。
その際、あまりにも意味不明なケイのことを考えすぎて、ニンジンを切っている時にうっかり包丁で指を切ってしまった。
これが、由佳とケイの不思議な関係の始まりだった。