優しくないっ、優しさを感じない!
「言う意味が、あるかって?」
ゆっくりと顔を上げたあたしは、ジッと進藤の目を見つめた。気だるそうな奴の瞳が、またこれかとでも言いたげにあたしの方を見返している。
「意味ね、意味意味。そうだね、忘れてた。あんたはあたしの相談にはのってくれないんだっけね」
そうでした。いつもはあたしが思ってる事ぶちまけて、それでスッキリして満足して終わりだった。だから意味があるとしたならば、ズバリその部分だけだった。
…でも。
「…だけど、今日はどうしても無理なの。話しただけじゃすっきりしないの!だから相談に乗って欲しいの!」
「なんで俺が」
「なんでってあんたも関わってるじゃん今回ばっかりは!お願いお願い!もうこのまま帰ったらあたし心が死にそう!」
「そんなんじゃ死なないよおまえは。つーか俺がそんな事しても何も変わんないだろ」
「いや変わるよ!分かんないとことか一緒に考えたりさ、そうだとしたらどうすれば、みたいなのとか、あたしよりレナちゃんと付き合い長いんだしいっぱい知ってるでしょ?それであたしにもう少し安心をくれれば…」
「だから、本人じゃ無い奴とそんな事話して何になるんだよ。結局想像の範囲内でしか話は進まないだろ?それでおまえは安心する訳?俺に言う意味あるのかっていうのはそういう事を言ってる訳」
「……」