優しくないっ、優しさを感じない!


…な、仲良くなって良いのかってさぁ。


「良いに決まってんじゃん。むしろ嬉しいんだけど…」

「…おまえ、分かってる?」

「?」


分かってる?と尋ねてきた進藤は、ハテナマークを頭に浮かべるあたしの様子を見て、バカにしながらもついにそれを通り越して哀れにすら感じている、そんな表情であたしを見た。


「なっ、あんた、なんて顔して!」

「おまえさ、考えない訳?」

「は?考えない?何を?」

「あいつらが付き合い始めるかもとか、考えないの?」

「……は?」



……今、なんて言った?



「あいつらが、付き合い始める…?」



…あいつらって、流れからしてもちろんコースケとレナちゃん…だよね?

え?二人が付き合う?

コースケとレナちゃんが?


「いやいやいや!それは無いでしょう!」

「…なんで?」

「いやだって、二人はまだ知り合ったばっかだし、そんな話レナちゃんしてないし、それにほら、レナちゃん人見知りだし…」

「でも仲良いんだろ?」

「って言ったってレナちゃんはあたしに似てるからだって、話すようになったのは夏休み前くらいだし、会ったのだってあたしも居る時だし、あっ、でも塾の帰りによく会うって、送ってもらうって言ってて…」


あれ?と、その時あたしは何かに勘付き始める。


< 135 / 310 >

この作品をシェア

pagetop