優しくないっ、優しさを感じない!
「……」
「…ヒロちゃん?」
「……何?」
「…何か変じゃない?今日ずっと…どうしたの?」
「…そんな事ないよ。あたしは何も変わらないよ」
そう、あたしは何も変わらない。あたしだけは、あたしの気持ちだけは、あたしの立ち位置だけは、何も変わらないんだ。変わってない。
「そんな事ないよ…体調でも悪い?」
レナちゃんは、心配そうにあたしを見つめる。純粋な瞳が、真っ黒になってるあたしの事をジッと見つめてくる。
…心配?何が心配なんだろう。何も知らなそうな顔してそんな事されても困る。関係無い顔してあたしが今どんな気持ちかなんて気付こうともしない。そんな心配ぶった態度なんてーー正直、迷惑だ。
「いいから、気にしないで」
「でもヒロちゃん、」
「いいから本当に。大丈夫だから」
「…けど…」
…あぁ、もうやめて。
これ以上は耐えられない。
「…お願いだから、もうほっといて!」
そう言うや否や、あたしは勢いよく席から立ちあがった。そんなあたしの明らかにおかしな様子に困惑した表情を浮かべるレナちゃんを見ても、あたしにはもうそれを気遣う余裕がない。逆に…責めてしまいそう。
これ以上はきっと、責めてしまう。