優しくないっ、優しさを感じない!
新しく浮かび上がった事実…というか、仮説?今はそれしか頭になくて、それを呟くように問いながら、目を丸くしてレナちゃんを見つめるあたしがいる。意味分かんないけどそういう事しかないって気づいてるあたしがいる。そしてレナちゃんはそんなあたしをジッと見つめ返してーー
「…そうとしか思えないんだ、私には」
ーー真っ直ぐに、そう告げた。
それは何かを思い浮かべるような、記憶を辿って今までを思い返しているような仕草を無意識にした後の事で、その結果がその言葉だったって、あたしにもちゃんと分かる事が出来た。
あたしよりも進藤をずっと前から知ってる、ずっと傍で見てきたレナちゃんがそう言うのだ。
「だから、そんなタケル君が今、人の目とか自分の意味とかそんなの全部捨て去ってヒロちゃんと向き合ってる事、それだけは分かってあげて欲しいんだ。タケル君は…本気だよ。本当にヒロちゃんの事が好きだよ」
「…うん」
そんな彼女に言われてしまったら…あたしには頷く事しか出来なかった。
そしたらもう進藤は本気なんだって、信じられそうな自分がいた。
だからーー…
ーー放課後、あたしはそこへ向かう事にした。