これが、あたしの彼氏です。【完】
「だって、一回くらいシンと遊んでみたい…――――ってあれ、」
「どうしたの、美樹」
「………東雲さん?」
「………っ!」
聞き覚えのある声は、やっぱりあの同じクラスのギャル軍団だった。
あたしは目の前のギャル女と目が合ってしまい、不意にピタリと体が固まってしまった。
「あはは。何か凄いの見ちゃった。みんな行こー」
「え、ちょ。美樹ー」
そう言ってニヤリと笑みを零したギャル女は後ろに繋がる仲間を引きつれて、さっさとこの場を通り過ぎて行ってしまった。
「…………」
ギャル軍団が通り過ぎて行った後、あたしは物凄い不安で胸がいっぱいになる。心臓もハイスピードでドクドクと跳ね上がり、頭の中にまで心臓の音が鳴り響いていた。
「心ちゃん?大丈夫?さっきの子たち、知り合い?」
「あ、いえ。別に…。ただのクラスメイトで…」
「………、そうなの…?」
「はい」
ちょっと心配したような目を向ける久瀬先輩に、あたしは笑顔でそれだけ答えておいた。