これが、あたしの彼氏です。【完】
「イヤイヤって言ったって、もう遅いんだけどなあ…」
「……!」
ニヤリと笑みを零した男がゆっくりとあたしの首元まで顔を近づけて来たかと思うと、そのまま首筋をぺロリと舐められ、ちゅ、と吸いつかれた。まさに電撃が走ったようなその嫌悪感にあたしは背筋がゾクリとして暴れ狂った。
「やだ…っいやだっ離れて…っ」
あたしがドンドンと男の胸を叩いても、首筋に顔を埋めている男はビクリともせず、嫌悪感と恐怖で全身の震えが止まらなかった。
「…や、やだ……うっ、ふ、」
「泣かれると、もっといじめたくなるんだけどなあ…?」
そう言ってニヤリと笑みを零した男の手が、ゆっくりとあたしの胸に近づいて来る。
それがもう物凄く怖くて怖くて、どうしようもなくて――――
「―――――や、ざわ、くん……っ!!」
あたしは無意識に助けを求めるような大きな声で叫んだ。
―――すると、
――――――バンッ
いきなり物凄く大きな物音が、あたしの耳に響いた。