これが、あたしの彼氏です。【完】


「や、矢沢…、ごめんって。お前の女にはもう手を出さねぇ。だから……」

「心の傷と比べたら、そんなのどうって事ねぇんだよ…。マジで死なすぞ」

「……っ、ごめん!もうしねぇから!そもそも俺等は、あそこに居る美樹たちに頼まれて……っ」

「あ…?」

殴られた男が怖気付きながらもギャル女達の方へ指を差すと、彼女達は焦ったような声を上げた。

「は、はあ!?ちょっ、何裏切ってんの!?あたし達は…」

「……てめぇ等か。事の原因は」

「シ、シン。違うのっ、これは…」

「気安く俺の名前呼ぶんじゃねぇ。何が違うか言ってみろ。………事に寄っては女でも許さねぇぞ」


矢沢君がスッとギャル女の方に目を向けた途端、そんな少しの隙を見計らった男たちが声を揃えて「本当にすみませんでした…!」とそれだけを言い残して、この場をさっさと逃げて行ってしまった。

「……チっ、くそ」

逃げられた事に不満爆発な矢沢君はもっと不機嫌なオーラを出して、目の前のギャル軍団を鋭い目付きで睨んだ。

< 196 / 270 >

この作品をシェア

pagetop