これが、あたしの彼氏です。【完】
「や、矢沢…、ごめんって。お前の女にはもう手を出さねぇ。だから……」
「心の傷と比べたら、そんなのどうって事ねぇんだよ…。マジで死なすぞ」
「……っ、ごめん!もうしねぇから!そもそも俺等は、あそこに居る美樹たちに頼まれて……っ」
「あ…?」
殴られた男が怖気付きながらもギャル女達の方へ指を差すと、彼女達は焦ったような声を上げた。
「は、はあ!?ちょっ、何裏切ってんの!?あたし達は…」
「……てめぇ等か。事の原因は」
「シ、シン。違うのっ、これは…」
「気安く俺の名前呼ぶんじゃねぇ。何が違うか言ってみろ。………事に寄っては女でも許さねぇぞ」
矢沢君がスッとギャル女の方に目を向けた途端、そんな少しの隙を見計らった男たちが声を揃えて「本当にすみませんでした…!」とそれだけを言い残して、この場をさっさと逃げて行ってしまった。
「……チっ、くそ」
逃げられた事に不満爆発な矢沢君はもっと不機嫌なオーラを出して、目の前のギャル軍団を鋭い目付きで睨んだ。