これが、あたしの彼氏です。【完】
「………」
一方のあたしは矢沢君のお粥が意外にも美味しくて、あれなら何杯でもいけるだろうなあとそんな呑気な事を考えていた。
その後、お粥を下げて来たらしい矢沢君が、あたしの部屋に戻って来る。
「………矢沢君…」
「あ?」
「今更気付いたんだけど…、今ってまだ授業中だよね…?」
「ああ、そうだけど」
「……大丈夫なの?だってまだ2時半過ぎ…――」
「…別に、今更そんなの気にしてねぇし、お前が熱出したって聞いた時から、此処に来ようとは決めてた。だからどうって事ない」
「…………」
そんな矢沢君の言葉に、あたしは少しだけ心臓がギュッと締め付けられたような感覚に陥った。
………矢沢君はいつも、さり気無いたった一言で、あたしをピタリと黙らせる。