これが、あたしの彼氏です。【完】


「お前、最初に比べたら結構顔色良くなったんじゃねぇか」

「え、そう?」

「ああ」

「あ、お昼ご飯食べたからかな…確かにちょっと楽…――」

「そうか」

矢沢君がそれだけ返してきたのと同時に、突然いつもより冷たい矢沢君の手がそっと伸びてきて、――――そのままスッとあたしの額に触れた。

「……!」

あたしはそんな矢沢君の行動に、少しだけ体がピクっと反応する。


「……まだ熱は高いみてぇだけど」

「………」

矢沢君は小さくそれだけ呟くと、そっとあたしの額から手を離した。


「…………っ」

あたしは一瞬硬直状態に陥ってしまって、ただ額に手を添えられただけだと言うのに、何故か心臓がドクドクドクとハイスピードで加速した。
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