【完】甘い香りに誘われて 2 *極道若頭×姐さん修行中の♀
酷い頭痛の中、目が覚めるとぼんやり見えるのは白い天井と白い壁。
全身のピリピリした痛みで身体も動かなかった。
「結衣、わかるか?」
隼の声に目を動かして姿を探した。
「結衣?」
隼が私の前に顔を出してくれたから嬉しくて涙が出た。
「麻衣さんは?」
あぁ…また声が出ない。
「麻衣さん。」
私が口を動かすと
「麻衣さんは大丈夫だ。結衣だけ何でそんなに怪我してる。」
隼の目も真っ赤で
「私ひどいの?」苦笑いをすれば
「あっちこっち火傷だ。それにその手、何でそんなに切ってる。」
右手には包帯が巻かれている感触があった。
「あぁ…。」私が笑うと
「何針も縫ったぞ。」
「痛っ…。」
「今さらだ。」
隼がそっと頭を撫でた。
隼がナースコールを押して
「意識が戻りました。」
まじめに話しているのが何だか変な感じがした。