【完】甘い香りに誘われて 2 *極道若頭×姐さん修行中の♀


次に目が覚めたときには由香里さんがいて


「痛いところある?まだ頭痛い?」と聞いてきた。


あんなに痛かった頭は、もう全然痛くない。



だから「手と喉だけ。」


由香里さんは顔を歪めたけれど


「おしゃべり出来ないと退屈だから早く治してね。手も治さないと洗い場が困ってるわよ。」なんて言ってくれて


「スペシャルトリオだからね。」って笑った。


「隼は?」


「あぁ、結衣がこんな目にあってあの男が黙ってると思う?猿が鬼になってるわよ。」


「え?」


「隼だけじゃないわよ。あんた響も司も、龍崎の組長だってそう。上条も、白川も相楽んとこもだわね。あと…まぁ結衣のいう仲良しの組長さんってやつらがみんな鬼になってもう二宮の問題だけじゃないの。こんだけ組を動かす姐さんの結衣は恐ろしいわ。」


その発言の方が恐ろしいのに由香里さんは楽しそうに笑い


「ちーちゃんだっけ?上条の姐さん。」


「はい。」


「ドス持って、連れてけって言ったらしいわよ。」


あたふたとしている私を見るともっと楽しそうに笑い


「結衣、私だってドス持ってあんたの敵とってやりたいぐらいだよ。」


「ママ…。」


「ドスってわかる?刃物だから。」


そんな説明までしてくれたけど、ちっとも笑える話じゃなくて


誰も怪我をしないでくれることを願った。







< 136 / 490 >

この作品をシェア

pagetop