【完】甘い香りに誘われて 2 *極道若頭×姐さん修行中の♀
「司?」
「結衣、帰ってきたか。」
「うん。心配かけてごめんね。今度こそ心配かけないように気をつける。」
「頼むぞ結衣。」
電話口で笑う司の声に思わず笑顔になる。
「隼は、自分の命よりも結衣が大切なんだよ。わかるな?」
「ん…。」
「大切なものを失いそうになった隼の気持ちもわかるな?」
「うん。」
「結衣にとって何より大事なのは何だ。」
「隼。」
「だったら、結衣の命を引き換える事があるならそれは隼だけだ。どんな事があってもどんな状況でも隼以外に結衣の命を引き換えにするな。」
そんな状況になんてもう二度とあいたくないけれど
とっさの時にどうなるか自分でもわからなくて返事に困っていると
「結衣が笑顔で暮らしてることが隼を守るって事だ。」
「はい。」
話しながら涙が浮かんでくると
隣に座っていた隼が指で涙をふきとってくれて
自分の方にわたしの頭を引き寄せると
「大丈夫だ。」と微笑んでくれた。