【完】甘い香りに誘われて 2 *極道若頭×姐さん修行中の♀


まったく大損したなんて思いながら朝ご飯を食べていたけど


「先代に会うの緊張する?」


由香里さんが聞いてきた。


「あ…はい。」


クスッと笑った由香里さんが


「私も緊張する。」って答えた。


「怖いんですか?」


「大丈夫よ。今ならわかるけど、あの頃は厳しい方だって怖くも思ったわ。だけど今は感謝の気持ちでいっぱいよ。堅気の私を立派な姐さんにしようと本当に一生懸命教えて下さってね。いろんな事から守っていただいてた。今はそれがわかるから、志摩子さんをがっかりさせていないかなって緊張するの。」



「志摩子さんと仰るんですね。そうお呼びしていたんですか?」


「そうなの。由香里ぐらい名前で呼んでちょうだいって。」


「何かわかります。私もお花活けに行って若頭の姐さんとか結衣姐さんって言われると結衣のが短くていいのにとか思うし、姐さんって言われてもまだ違うしとか何かもう良くわからなくなります。」


「結衣は、式はいつ頃がいい?」


「三浦さんが退院してからならいつでも。」


「三浦、喜ぶねぇ。こんなに慕われたら命なんて惜しくないだろうよ。」


「それは、惜しんでもらわないとダメです。命は大事です。」


「そりゃそうよ。大事な息子たちの命粗末になんかさせないわよ。」


私はまたコソッと由香里さんに


「子だくさんですしね。ボス猿すごい繁殖力ですね…。」


「結衣…時期に若猿もそうなるわよ。」


そんな会話に2人で吹き出した。




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