【完】甘い香りに誘われて 2 *極道若頭×姐さん修行中の♀
藤堂の家につき運転して下さった田島さんにお礼を言うと、三浦さんが開けてくれたドアから車を降りた。
子どもじゃないから自分で出来ると言っても三浦さんは絶対に譲ってはくれない。
こういうとこは頑固だ。
だけど田島さんを見送るのも手を振るのもそれは許してくれるから
三浦さんはやっぱり優しい。
玄関まで歩くと久しぶりに植木さんがいて
「ただいま。」と声をかけると
「お疲れ様でした。今日はどちらへお出かけでしたか?」
「今日はちーちゃんの家です。」
植木さんは不思議そうな顔をしていたから
「上条さんのちーちゃんです。」
笑いながら言うと
「そうですかい。上条の姐さんとこですかい。」
植木さんは、笑いを堪えているから
「みんな姐さんって呼ばれるより名前で呼ばれたいんですよ。きっとそうだと思う。」
「あぁそうかもしれやせんね。」
そう言っていつもの優しい顔になった。