【完】甘い香りに誘われて 2 *極道若頭×姐さん修行中の♀
それからこの日は、響さんと由香里さんの出会いを初めて聞いた。
聞いてみたいと思っていたけれど、隼も知らないと興味なさそうに言うし
タイミングを逃していたから嬉しかった。
由香里さんと佐和子さんは大学の友人だったそうだ。
極道の娘だということを隠していた佐和子さん。
けれど、響さんのルックスは極道を知らない人でも知るほど魅力的で
同じ名字にどこか似ている佐和子さんが妹じゃないかという噂が
少しずつ広がり始めたそうだ。
直接聞いてくる事はなかったそうだが、何となく距離を置かれるようにもなった。
可愛らしい佐和子さんには取り巻く男の人も多かったようで、
その人たちから解放されたのは嬉しかったけれど、
響さんはよくて佐和子さんは距離を置かれるというのが佐和子さんにとっては不満でならない。
まして仲良くしていた女の子たちは、話しかける事すらなくなったらしい。
けれど、由香里さんだけは何も変わらず
「佐和ちゃん。」「佐和子。」
そう言っていつも一緒にいたそうだ。