【完】甘い香りに誘われて 2 *極道若頭×姐さん修行中の♀


隼も笑っていたけれど


「そんでどうしたんだよ。」話しの続きを催促していた。


「響がね、図書館に毎日来るのよ。」


由香里さんは大笑いだ。


そんな話をまったく知らない由香里さんは、佐和子さんと課題を仕上げる為に学内の図書館へ行くと必ず響さんが来たそうだ。


とても大学生には見えない極道そのままのスーツ姿で堂々と図書館へ入ってくるとただ黙って2人の前に座っていたらしい。


佐和子さんは、消えてと怒り狂ったそうだが響さんは素知らぬ顔。


図書館から場所を変えて近くのカフェにすればそこに現れ


実に臆することもなく極道である事を隠すこともなく


堂々とした姿で同じように何を語るわけでもなく目の前に座っていたそうだ。


そして帰りは


「由香里ちゃん送るよ。」


それだけ言って


さも当然のように家まで送り届けていたらしい。


「佐和子と一緒にいない時でも何故か現れて家まで送るっていうの。佐和子のお兄さんだから警戒はしなかったけれど無碍に断ることも出来なくて最初は本当に困ったのよ。」


由香里さんは懐かしそうに笑っていた。


「親父…ストーカーじゃん。」


隼のその言葉に私は思わず吹き出したけれど


「そうよ。ストーカーよ。」


由香里さんも大笑いだ。



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