【完】甘い香りに誘われて 2 *極道若頭×姐さん修行中の♀
「怖くないって言ったら嘘です。あの時より今の方がずっとずっと怖い。三浦さんがいないのもすごい不安。三浦さんが怪我したのもすごく悲しいしショックです。」
話していたら涙が浮かんできた。
スーパーマンの三浦さんがあんな怪我をしていたというのは、口にはしなかったけれど、恐怖心に拍車をかけていたのかもしれない。
「それでも行きたいの?」
志摩子さんに聞かれた。
「私、お花屋さんで働いていたんです。姐さんたちもみんな同じ気持ちで毎日過ごしているんです。だからお花を見て喜んでもらえたら嬉しいし、隼は絶対助けてくれるから大丈夫なんです。」
「隼、あんた随分信頼されてんのね。」由香里さんが吹き出した。
「だからやんちゃなんだよ。」隼が笑い
「結衣がみんなに電話してやれ、いついきましょうかってな。」
「いいの?迷惑かけない?」
「あぁ大丈夫だ。」
「隼、ありがとう。」
私は涙をふくと
「お爺様、それなら結衣坊でいいです。」お爺様の顔を見て笑うと
「無茶はしてくれるなよ。結衣坊。」と優しく微笑んでくれた。