【完】甘い香りに誘われて 2 *極道若頭×姐さん修行中の♀
「ねぇ…ゆ…ゆいちゃん?聞く前から笑いそうなぐらいその話が聞きたいんだけど?」
由香里さん…すでに笑っているじゃない。
そう思うぐらい身体が震えていて
玄関の入り口にいた植木さんと隼に
「何?早く教えて。」
聞く前から由香里さんは大笑いを始めた。
「結衣が、三浦のスキなのはセッタと聞いたんだ。」
「あぁセブンスター吸ってるね。」
「由香里さんはわかるんですね…アハハハハ。」
「結衣は、俺に靴屋か呉服屋か聞いてきた。」
「はぁ?」
由香里さんはその言葉を発したあとこれまた失礼なぐらい大笑いを始め
「なんで雪駄なんて思うの?そこが…あははは。」
「極道だから…ほら…着物とか着る?とか思って。あははは。」
「あはははは。結衣ちゃん。あはははは。」
「マイセンって言ったら置物買ってきかねねーぞ。」
「発音違うから一応、え?って踏み止まるよ?」
「あははははは。」
3人で玄関を上がって廊下を歩きながらもずっと笑い
途中で由香里さんと別れたけれど遠くからも笑い声が聞こえてきたから
それを聞いてまた隼と笑った。