【完】甘い香りに誘われて 2 *極道若頭×姐さん修行中の♀
隼の部屋で着替えを手伝い
「隼…また問題がひとつ見つかった。」
「今度は何だ。」
もう笑う準備をしているようで
「どうやって渡したらいい?呼ぶんじゃなくて、私も三浦さんみたいにスッって渡してあげたいんだよね。これポケットに入らないじゃない。」
「三浦は喜ぶぞ。そんなにいろいろ考えてくれてたのかって。」
隼は吹き出したけれど本当に感謝してもしたりないぐらいお世話になっている。
「結衣…廊下歩いて立ち止まって三浦の名前呼んでみろ。」
「なんで?」
「三浦はそれでいつも来てくれるんだろ?」
「呼ばなくても来てくれるよ?」
「プッ…。じゃあその通りにしてみろ。」
「わかった。」
私は、隼のいう通りにセッタという代物を手にし食堂へ向かう廊下へと歩き出した。