【完】甘い香りに誘われて 2 *極道若頭×姐さん修行中の♀


「隼~。」


「おいで。」


ドアを開けて中へ入る。


タバコの火を慌てて消したようで


「隼、ほんとに平気だから。」


「あぁ。結衣が気にするな。」


空気清浄機も一生懸命タバコの煙を吸い取っていた。



「隼、ありがとうね。三浦さんに会えた。」笑いながら言うと


「だろ?」当たり前のように答える。


「なかなか受け取ってくれなかったら、これに辿りつくまでの苦労を察したら受け取ってくれって言ったら笑いながら受け取ってくれたよ。」


「あはははは。」


隼は本当によく笑うようになった。


あぁ?とか、あ?の一言で終わることもあるけれど


聞いたことにはちゃんと答えてくれて


その言い方がぶっきらぼうだったり説明が足りなかったりすることも多いけど


私には十分過ぎるほど隼の優しさがわかる。




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