【完】甘い香りに誘われて 2 *極道若頭×姐さん修行中の♀
笑い続ける隼にちーちゃんとの会話を伝えた。
その間も笑っていたけれど、うんうんと頷いて
「姐さんの体験学習中なんだよ。これでも頑張ってるのよ。」
「あぁ。たいしたもんだ。」
隼が優しく笑ってくれたからホッとする。
堅気と言われる一般家庭から極道の女になった姐さんたちの話もした。
二宮さんの奥様の話もした。
私の話を黙って聞いてくれて
「結衣、それでいいんだ。」ってもっと強く抱きしめるから
「ギブ!ギブ!」って大笑いした。
「隼…一応聞くけど…タバコ代受け取ってくれる?」
「結衣が世話になった礼を俺がして何か文句があるか?」
「何もございやせん。」
「飯いくぞ。」
「へい。」
2人で笑いながら食堂へ向かった。