【完】甘い香りに誘われて 2 *極道若頭×姐さん修行中の♀
RRRRRR
部屋の電話が鳴っている。
起き上がろうと思うが落とし前のせいでまだよく動けない。
「隼…隼…電話出て。」
隣に眠る隼を起こすと
「あぁ。はい。お願いします。」
仲居さんからの食事を運ぶ連絡だった。
「今何時?」
時計を見ると8時を回っていた。
受話器を戻した隼が
「結衣がいる。」って嬉しそうにまとわりついてきて
「まだ足りないわけ?」苦笑いすると
「全然足りねぇ。」
聞こえてきたのは恐ろしい言葉で
「出来れば分割で返済させておくんなせぇ。」と頼むと
「俺が誰か知っててそんな悠長な事言ってんのか?」
なんて意地悪な笑顔。
「藤堂の若猿でしょ?ボス猿はあっちに…。」
隼と2人で寝転びながら大笑いをした。
だけど「ごめんね。」
そっと隼に抱きつけば
「あぁ。俺も悪かった。」
隼が抱きしめ返してくれて
「起きられるか?」
なんて心配するなら手加減してよと思うけれど
カクカクしながらも動けたから、浴衣を着直して朝食を待った。