ポーカーフェイス

「てめっ…。どこ行く気だ、コラァ!」

「どこだって良いだろう?愛の逃避行と洒落込もうぜ?」

「ざっけんな!!」


 2人引っ張る廉は、どこか楽しそうである。

 3人はもう校内を出ており、今は繁華街である。

 そんな所で、悠翔と尋翔が大きな声を出したもんだから、人の目を集めるのも無理は無い。

 それとこの3人の外見が手伝ってしまったのだから、更に人の目を強く引いた。


「てんめ…っ。離せよっ!」

 
 悠翔が、自分の右腕と組んでいる廉の左腕を無理矢理引きはがした。


「割と力強ぇな…」

 
 悠翔が離れた拍子に、同時に弛んだ廉の右腕から抜け出した尋翔が、自分の左腕をさすりながら言う。

 わーわー喚いているうちに、辺りは暗くなっており、廉に連れ込まれたここは路地裏なので、更に暗い。



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