大工さんに恋していいですか?おまけ追加中
…もう、羽菜は、ここには顔を出さないかもしれない。

あの可愛い笑顔には、二度と会えないかもしれない。

…誤解を解きたくても、どこに住んでいるのかも、

どんな会社で働いているのかも知らないオレにとって、

どうする事も出来ないもどかしさにさいなまれた。


・・・こんな事になって、初めて自分の気持ちを見つめる事が出来るなんて、

最悪だよな。


オレは確かに、羽菜に好意を持っていた。

もっと、もっと、彼女を知りたいと思った、でも、

それはもう叶わない夢でしかなくなった。


「本当にすみません、博さん」

祐司は、何度もオレに謝っていた。

…オレは溜息をつき、微笑んで見せた。

上辺だけの笑いでも、微笑んで見せる事で、

祐司が苦しまずにすむように・・・。



「…いいんだ、彼女とはそれだけの関係だったんだ。

たった一本のお茶で、それ以上の関係になんてなるわけがない」

「…博さん」


「ほら、帰るぞ」

「・・・はい」

車の中は、とても静かで、いたたまれなくて、

ラジオをつけた・・・・。
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