恋の相手は小指サイズの俺様王子!?
「起きて、ご飯食べて、メイク……」


ぼそぼそと呟きながら、ベッドから這い出て階段を下りていく。


「おはよぉ……」


「おはよう月奈。眠そうね」


キッチンで陽菜ちゃんに言われて、あたしは首を縦にふる。


「今日が初めてのデートだから、緊張して眠れなかった?」


「うん。夜中に何度も目が覚めちゃった」


眠い目をこすりながら、朝ご飯のお味噌汁を飲む。


そんなあたしのあたまを、陽菜ちゃんがなでてきた。


「初々しいわねぇ、月奈は」
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