恋の相手は小指サイズの俺様王子!?
「なによ、ちょっとバカにしてる?」


「してないしてない。むしろ、今のままの月奈が好き」


そんなこと言われたって、あたしは早くこの状況を脱出したい。


彼氏もいない、目標も定まっていない、何物にもなれない、こんなあたしから変わりたい。


残りのご飯をかきこんで、「ごちそうさま!」と、席をたつ。


「あら、もういいの?」


「いいのっ! 髪の毛セットしなきゃ」


あたしはお母さんにそう返事をして、リビングへと移動した。
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