恋の相手は小指サイズの俺様王子!?
彼氏とか、デートとか初めてだし。


思わず敬語になってしまうんだもん。


「あはは、ゆっくり、ね?」


そう言って、秋生さんはあたしの頭をポンポンと撫でた。


「で、今日は何か借りて観る?」


「か、借りるならコメディがいいな」


「コメディ? ホラーじゃなくて?」


意地悪くそう聞いてくる秋生さん。


あたしはプっと頬を膨らませて「ホラーは絶対ヤダ!」と、言い切った。
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