恋の相手は小指サイズの俺様王子!?
ポストカード
秋生さんと仲直りをして、数日後の休日。


あたしの元に一通のポストカードが届いた。


「あっ……」


そのカードを見た瞬間、あたしは動きを止める。


空の写真の上にマジックで書かれた文字を何度も読み直す。


《初めまして月奈さん。君も妖精が見えるのですね、僕もほんの数年前には見えていましたよ》


そう、それは間違いなく、【妖精の住む町】の作者、美影白堵さんからの返事だったのだ。


あたしは急いで自室へと戻り、ベッドに座った。
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