俺様社長の言いなりです
「彼女が自殺してたんだよね」



と言いながらカクテルの入ったグラスを揺らした。



氷がカランカランとぶつかり合う音が妙に響いて聞こえてくる。



「どうして彼女は自殺なんかしたんですか? 」



「遺書も残ってないし、ここからは俺の完全な予想になるんだけど、大学受験に失敗したからだと思うんだよね」



安田さんの目線がグラスから、目の前のボトルラックへと移る。
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