俺様社長の言いなりです
「さて婚姻届も書き終わりましたし、車を用意しておいたので行きますか」


その会長の一言で、我に返った。


__感傷に浸っちゃったじゃない。


でもそんなのも悪くはないと思った。


だって幸せにはなりたいから……。


会長の取り計らいで、彼の愛用車とみられる某ドイツメーカーの車に4人で乗り込む。


そして閑静な住宅街を車は静かに走っていく。


「着きましたよ」


ホテルを出てから割とすぐに目的地へついた。


「さあ、二人の愛の巣に着いたよ」


会長自ら車のドアを開けてくれた。
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