キスまでの距離
そうだよなぁ…

図書室の電話は、そう滅多になることはない。大体事務局か、職員室からの転送だ。よくよく考えてみれば、大体知っている人からしか、かかってくることはないんだった。

電話を終えた大野先生と、お茶を飲んで一息いれ、続きの作業をしようと立ち上がった。

「あ、そうだった。」

大野先生が、ふと何かを思い出したようだった。

「返却の督促しなきゃ。春休み期間前に返し忘れた生徒に、電話しなくちゃだった。ちょうどいいから…」


習うより慣れろ。

やるべきことは、いくらでも…

頑張らねば。
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