ラヴコリーダ
あるもないも、
「秀俊さんって、それが本性なんですか?

会社では無愛想なのに、水を浴びたとたんに…その…」

会社での部長は無愛想で、正直近づきたくないほどだ。

だけど雨――水やビールもそうなのだが、それらを浴びたとたんに俺様男に性格を変える。

正直、わたしはどちらが部長の本当の顔なのかよくわからない。

「それはどう言う意味だ?」

そう聞いてきた部長に、
「だから…マンガであったじゃないですか。

水をかぶると女の子になったり、動物になったりするって言うマンガが、昔流行ったじゃないですか」

わたしは解説した。

「それはつまり…俺がそう言う特殊な人間だと思った、と言うことか?」

そう言った部長に、
「はい…」

わたしは首を縦に振ってうなずいた。
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