甘く響く
そのあとすぐにアルが入ってきて
緊張しながら食事をした
思っていたのと少し違って
ワイワイと楽しい食事だった

「ほら、レイ、あーんして?」

フォークの先に小さなハンバーグ
それを顔の前へ差し出される

「レイちゃぁん、俺、これ嫌い」

勝手に皿にニンジンが放り込まれる


「素敵なお坊ちゃんたちで羨ましいわー」

「いいえ、レイさんも素敵なレディで。お母様の教育が素晴らしい証拠ですよ」

レイがオモチャ状態にされる横で
アルとジーンは別で盛り上がっている

「女気がない家なんでね。レイさんみたいなレディが来てくれてみんな喜んでるんですよ」

アルがどこかさみしそうな顔をしたのをジーンは見逃さなかった

「うちも主人が亡くなってからは二人きりですからね。こんなに大人数で食事なんて何年ぶりかしら」

お招きいただきありがとうございます
ジーンは頭を下げると
アルが優しく笑う

「ジーンさん、今後のことなんですが…」



「レイちゃぁん俺にもあーんしてよー!」
「お前はダメだ。兄ちゃんに譲れ」

盛り上がりが大きくなった三兄弟の声に阻まれて
アルは困ったように笑った

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