我等特別忍者でござる
学校につくと龍ノ助が仁王立ちで順位表を見ていた。

「龍ノ助!」

「栗真。あっ、紅とヨモギ。」

「ついでで言わないでくれ。」

「そうよ。あたしたち栗真より優秀だもん!」

ヨモギは頬を膨らませて腕を組んだ。

そんな様子にも平然としている龍ノ助。

「残念だがお前は学年3位だ。だから…」

「嘘ぉ!!」

龍ノ助が言い終わる前にヨモギが声をあげた。

「う、嘘じゃない。2位は栗真だ。」

「よっしゃあ!」

「嘘ぉ…」

栗真が喜んでいる傍らヨモギが泣きそうな声で呟いていた。

やっぱり栗真は2位だった。

私って勘あたる?

「…ちょっと待った。」

「ん?」

「龍ノ助は何位だ?」

私は首をかしげて龍ノ助に聞いた。
すると龍ノ助は嫌そうな顔をしてため息をついた。

「4位だった…。」

「やったぁ!!」

「嘘だろ!?」

三人は喜怒哀楽が激しい…疲れるけどまぁ楽しいからいいや。

「おい、お前ら。」

声をかけてきたのは疾風先生だった。

「学年一位~学年四位はまた家にもどって忍者服に着替えて持ち物を揃えてここに集合だ。」

「え?なぜに?」

「お前らと3年三人は特別忍者だからだ。
さっさと整えろ。」

「「「「特別忍者?」」」」

私たちが声を揃えると疾風先生が死んだ目のようにした。

そして…

「さっさと行け!!」

怒鳴られた

「ら、ら、ら、ラジャー!!」

私たちは急いで家に戻った。
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