2人のユウト
「良いけど?」
「本当か!?リュウ!」
「あぁ、良いぜ。
だがな、その前にお前らに言いたいことがある。
俺の名前はリュウじゃねぇ。
昔名乗っていた偽名が、神川リュウだ。
本名は峯長勇都だ」
「勇都か?よろしくな勇都。
俺は寺内遼平」
「俺は上田風真」
「よろしく」
俺は数日後、遼平や風真がいる学校に転校した。
姉貴の仕事場が変わり、幼少期を過ごした家からは片道3時間かかるため、姉貴が父さんと話し合い、引っ越すことになったのだ。
そこから近い高校に俺は転校することが決まった。
そこが、遼平や風真、水門に幸菜がいる高校だったのだ。
そこからは幸菜も知っている、俺がいる。
ただ1つ、俺には変化があった。
それは、昔ほどモモを愛さなくなった。
いや勿論、今でもモモは好きだ。
でも今は、幸菜に俺は夢中だ。
「幸菜は俺のこと、どう思ってる?」