2人のユウト
急いでベットから出て、制服に着替え始める。
さようなら、私のお布団。
私は市内にある高校に通う2年生。
名前を、日下幸菜(くさか・ゆきな)と申します。
肩より下の長さの黒いストレートヘアを丁寧にくしで梳かす。
ダテの丸い顔より大きな眼鏡をかける。
白いワイシャツに赤いリボンをつけ、紺色のブレザーを着る。
スカートも同じ、紺色。
大人しくて、上品に見える制服らしい。
「おはよう、お母さん」
「おはよう幸菜。早く朝ごはん食べなさい」
「はーい」