君との距離、2歩分。



―――♪


メールを送ってから少しして、また携帯が鳴った。


送信者の名前はやっぱり小夏。


こんな風にメールのやり取りをするだけで嬉しいと思ってしまうのは、多分オレだけ。


でも、めちゃくちゃ嬉しいんだ。



『却下だって(ーー;)
ビーフストロガノフ
七世ママ作ってるよ』


…なぜビーフストロガノフ?


『今日、小夏ん家も
一緒に食べるんでしょ?』


オレは早打ちで返信メールを作った。


普段はあんまり早打ちとかしないのに。


疑問形だし、すごく気になってたからすぐ返信した。


……はぁ。


個人的には夜までいてくれると嬉しいんだけど。



ドキドキしながらも、小夏からの返信を待つ。


こんな小さなことでドキドキするって、そのくらい小夏が好きって証拠なんだな…




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