ぽんぽんぼん



目を丸くさせた私に向かって、はぁっと盛大な溜め息が落ちる。


と、共に彼の声が降ってくる。



「僕は誰かに幸せにしてもらわなくても大丈夫だからね。だから、……」



だから?


その次に続く言葉は何ですか?



「僕が森山さんを幸せにしてあげるよ」



そう言って繋いでいない方の手で私の頭を優しく撫でる。


そのせいで一気に火照る頬と、恐ろしい位早鐘を打ち始める心臓。



多分、私の心臓は壊れたと思う。



「わ、私は既に幸せ満腹です!!」


「知ってる」



興奮した私にフフッと笑った後に言われたその言葉が更に私を満たしていく。


幸せ。本当にその言葉がしっくりくる。



その時、ボンッ!!と大きな音が鳴り響いた。


その音に思わずビクッと肩を揺らす。


と、同時に梶木君と目を見合わせた。



「梶木君!ぽん菓子買いに行きませんか!?」


「そう言うと思った」



二人で笑い合ってぽん菓子を買いに行くこの時間は、一生忘れる事のない思い出になる。






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