彼は、魔法使い
ただの人になった、あたしのことなんて、、、


周りは、、、求めていない。


求めてるのは、作り上げられた、、、スタイリストとして、完璧なあたし。


今のあたしは、、、ちゃんと、そのあたしになれてる。


大丈夫、大丈夫だ。


そう、自分に言い聞かせ、お店へと向った。


「おはようございます」


挨拶をし、営業スマイルをする。


「お、おはよう」


アシスタントの指導をしていた、瑞穂さんが驚いたように挨拶を返す。


それに軽くお辞儀をして、スタッフルームに足を運ぶ。


スタッフルームの中では、省吾さんや悟さん、直樹さんが居た。


そんな3人も、あたしのことを見て、目を丸くする。

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