彼は、魔法使い
~♪~♪~♪~


そこに、お店の電話が鳴った。


あたしはその場から逃げるように、電話へ向う。


だって営業が終わってるってことは、志麻さんは帰ってるだろうし。


そうなれば、ねぇ?


電話に出れる人なんて、あたしぐらいだし。


本当は、あの場の空気から逃げたかっただけなんだけど、、、


「はい。Dollsです」


そう言い、受話器を取る。


『こちらに、芹香さんはいらっしゃいますか?』(フランス語)


なんで、フランス語?


数ヶ月前まで、パリに居たから会話は出来る。


だけど、、、


次の言葉を発するまでに、時間が掛かった。


「、、、あ、あたしですけど」(フランス語)

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