最後の告白
それから、私は自分の気持ちにも気付かないまま


掃除の時間になると、亮介たちがくるのを待ったり、


帰る時間をわざとかぶらせてみたり、


色々と亮介に関わるチャンスをつくっていた。


何故かわからないけど、会いたくなって、掃除が楽しみになって選択が早くなってほしくて、


「恋」していたんだ。すでにこの頃から…


亮介はよくボケーっとしてるから、よく女子が


「亮介ってがんみ、あらいよね!!」


っていってるのを聞く。


その中にはきっと「亮介って自分のこと好き?」って思ってるヒトもいるのだろう…


ちょっと嫌だ。


女子とあまり話さない亮介が、嬉しかった。
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