私が恋した男〜海男と都会男~
1人で宇ノ島へ行く日になり、クローゼットの扉を開けて服を見渡す。
「沢山歩くから、スニーカーに似合うコーデにしようかな」
デニムのパンツに青と白のポロシャツ、帽子はもう被るのは止めてバックに取材に必要な物を詰めて、住んでいる部屋を出て駅に向かい、宇ノ島行きの電車に乗り込んで、数時間揺られて宇ノ島に着いた。
今回は路地裏の雰囲気を写真に収めて、他にも季刊のページで取り上げる候補の場所を探そうっと。
バックからスマホのカメラを取り出して、季刊のページに載せたい写真のイメージに合うような風景を撮影する。
今日は平日とあって人が少なく、土日や観光シーズンの時期はとても混雑しそうだけど、その雰囲気もまた観光地に来たというのもあるよね。
ファッション部にいた時はお洒落なコーディネートをしている人を撮影したりしたけれど、街を撮影するのもいいなぁ。
姫川編集長はこれを1人で撮影しながら取材や原稿を作っていたのだから凄い。
『自分が生まれ育った街を取り上げたかったからだ』
この前、姫川編集長が灯台で話してくれた言葉を思い出す。
季刊のページを書くことによって自分の編集としてのキャリアアップになるけれど……、スマホの撮影ボタンを押す指が停まり、目の前の海を眺める。
本当なら私が季刊のページを書くよりも、この街を知り尽くしている姫川編集長が書く方が適任だと思うのに、私に任してもいいのだろうか。
ちょっとした不安がよぎって、気持ちが海の底に沈むような感じ。
「沢山歩くから、スニーカーに似合うコーデにしようかな」
デニムのパンツに青と白のポロシャツ、帽子はもう被るのは止めてバックに取材に必要な物を詰めて、住んでいる部屋を出て駅に向かい、宇ノ島行きの電車に乗り込んで、数時間揺られて宇ノ島に着いた。
今回は路地裏の雰囲気を写真に収めて、他にも季刊のページで取り上げる候補の場所を探そうっと。
バックからスマホのカメラを取り出して、季刊のページに載せたい写真のイメージに合うような風景を撮影する。
今日は平日とあって人が少なく、土日や観光シーズンの時期はとても混雑しそうだけど、その雰囲気もまた観光地に来たというのもあるよね。
ファッション部にいた時はお洒落なコーディネートをしている人を撮影したりしたけれど、街を撮影するのもいいなぁ。
姫川編集長はこれを1人で撮影しながら取材や原稿を作っていたのだから凄い。
『自分が生まれ育った街を取り上げたかったからだ』
この前、姫川編集長が灯台で話してくれた言葉を思い出す。
季刊のページを書くことによって自分の編集としてのキャリアアップになるけれど……、スマホの撮影ボタンを押す指が停まり、目の前の海を眺める。
本当なら私が季刊のページを書くよりも、この街を知り尽くしている姫川編集長が書く方が適任だと思うのに、私に任してもいいのだろうか。
ちょっとした不安がよぎって、気持ちが海の底に沈むような感じ。