あなたが作るおいしいごはん【完】
そんな俺は
学校休みの土日になると
時々頼まれる事があった。
『…和亮君。
本当にいつもすまない。
今日も娘の萌絵をよろしく頼むよ。
…萌絵、“カズ兄ちゃん”の言う事
良く聞いて、いいこにしてるんだぞ?』
それは
親父の大学時代の先輩であり
友人であり
一時期親父の会社の経営が
危うくなりかけた時に
資金援助を申し出て
経営回復の相談にも積極的に応じて
結果的に経営回復させて
親父も会社も救ってくれたと言う
ある恩人さんの子どもを預かる事だった。
その恩人さんの名前は【浅倉靖雄】。
若くして、実業家として成功し
レストランやホテル内の居酒屋
結婚式場などのプロデュースや
経営を手広くおこない
その上男性の俺から見ても
カッコいいなぁと思うほど
イケメンな敏腕実業家として
その界隈では
かなり有名な人らしいだけど
私生活では数年前に結婚して
2人の子どもにも恵まれたが
俺の親父と同じように
僅か数年で離婚と共に
2人の子どもを引き取って
以来ずっと3人暮らしを
しているとの事だった。