あなたが作るおいしいごはん【完】
だから、私はアルバイト後
料理教室の日はこのビル、事務所に
立ち寄るように彼から言われていた。
彼は今この時間帯は
アシスタントの速水君と瀬名君と
速水君の後釜として採用された
新人アシスタントの菊田君との4人で
40〜50代クラスの指導中である。
ちなみに速水君は
来年彼の元から巣立ち
彼と同じ料理研究家として
デビューする事が決定した。
そうこうしている間にご飯が温まった。
…おいしそう!!
マイ箸をバッグから出した私は
「…ありがとう…いただきます。」
静かに手を合わせて食べ始めた。
「…ああ…おいしいなぁ。」
一口サイズの厚揚げを
口に入れて噛み締めた瞬間
……う〜ん!!おいしい!!
“水溶き片栗粉”でトロミをつけた
あんが絡み合い
シャキッと感を残した
野菜の旨味も広がった。
サラダもさつま芋とカボチャが
甘くておいしくて
ヒラメは後でかけるために
添えられていた特製中華風ダレが
淡白な白身にピッタリで
すべてがご飯に良くあってて
凄くおいしかった。