愛すと殺すと


「バカ言わないで!

私の描く理想像にあんたはいないんだ!」


皆仲良く。

そんなの子供にだけ許されるんだ。


「いっつもいっつもあんただけ愛されてさ。
陽紀くんを縛って、隔離して――最低」


羨ましい。

愛されて、相されて。

いつまでも向き合ってもらえて。


あぁもう、イライラする。


「とにかく!解放してやりなよ!」

私が貰ってあげるから。

壊れた彼には、壊したあなたよりも汚れた私の方がまだいい。なんてね。


変わらないわ、本当に。

ならなんて陽紀くんは私を選んでくれないんだろうな。




「……解放?」




こてん、と頭を傾げる彼女。

そしてニヤリと笑ったのだ。


それは笑ったと表現していいのかわからない。

だけど、“無表情に笑った”としか言えなかった。



「なんでですか?

陽は、私以外を愛したら死んじゃうんですよ?」



くっ、と冷たく、色っぽく。


「殺したくないじゃないですか。

道徳って、習わなかった?」


一丁前に私を嘲笑った。
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