LOVEFATE~理由~
「姉の電話番号、聞きました?」
「ああ。はい」
社長は、スーツの背広のポケットに入れていた白い小さな紙を、
私に渡した
私はそれを受けとり、
書かれた11ケタの数字を眺めた
私は鞄から、最近替えたばかりのスマホを取り出し、
その番号に掛ける
プルルルルー、と大きな音で鳴っている
数回で、それがプツン、と切れた
『――はいっ。
もしかして、英梨?!』
表示された知らない番号を見て、
私だと確信したのか飛び付くようなその勢い
3年近く聞いて無かった姉の声は、
電話を通しても変わっていなかった
「――うん。
そう、英梨…」
エリ
久し振りに呼ばれ口にした、
私の本当の名前
きた まりえは、
AV女優としての私の名前